【質問回】シッキーって何ですか？

はじめに

占い師になってからほとんど話の中に出て来なくなってしまったシッキー。

昔は私が動けなかった上に霊視もあまりできていなかったので、私の目となり、足となってくれていた。

その為に話す機会も多かったが、霊能者としての活動でも除霊よりも霊視を頼まれることが多くなりめっきり出場回数が減ってしまったのだ。

覚醒したての時は携帯小説を書いていたこともあり、シッキーの認知度は割と高かった。

だが最近は　“知っている人は知っている”　というレアキャラになりつつあるシッキーについて、業務に差し支えない程度に書いていこうと思う。

霊能者L!RaNaの　使い魔シッキーとは

元々は付喪神

簡単に説明すると霊能者L!RaNaの霊体と付喪神を融合させた存在。

物凄くアニメっぽいが、これは真実なのである。

付喪神は長年人間に使われた物や大切にされた物に宿る魂のこと。

L!RaNaファミリーがスカウトしてきてシッキーは増えていく。

私が動けない場合に手足になってくれる有り難い存在なのだ。

性別もしっかりあるが、生殖能力はないようだ(調査済みｗ)

性格は？

個体差はあるが、基本的に情に厚く、責任感は強い。

怒りっぽい個体もいれば、穏やかな個体もいるし、騒がしい個体もいれば、喋れるのかすら分からない個体もいる。

シッキーができること

霊能者L!RaNaができることは大体シッキーで賄える。

ただ、ここでも個体差があって、1体で全てできる者はいない。

付喪神時代の個性や特性、性格が大きく反映されているようで、基本的にチームで動くことが多い。

シッキーにとって除霊は食事と仕事という両面がある。

未成仏なだけの霊は食べない。

シッキーが食べるのは悪霊や蟲、呪いの化身のようなものを好んで食べる。

主食は私のエネルギーなので、おやつ的感覚のようだ。

ここも好みが分かれているようで、『美味しくない。○○が好きな味やから持って帰るわ！』と悪霊を器用に封印して他のシッキーにお土産として持って帰ることもある。

蟲・憑き物(人間の感情から生まれたもの)は特に好き嫌いが分かれる。

蟲の場合はかなり好き嫌いがはっきりしている。

『気持ち悪い！』と近付きたがらない子もいるが、恍惚の表情を浮かべる子もいる。

なので、処理にあたる人選ならぬシッキー選びは嗜好をベースにチーム編成するのだ。

その方が格段に士気が上がるし、スピーディに事が運ぶ。

人間でもシッキーでも好きな食べ物に対する執念はすごいということだ(笑)

使い魔シッキーたちのお仕事

1つの仕事をこなすのに必ず踏む手順があるので紹介していく。

1. 調査
2. 計画
3. チーム編成
4. 実行
5. 報告

大体この流れで進めるようにしてい。

ルールに沿って動いている。

ルールは簡単。

• 1人で行動しない。
• 無理しない
• 自分が適していないと判断した場合や異常事態が起こった場合は即撤退
• ホウレンソウの徹底
• 死んだら恥

っこの5つのルールに基づいて行動させている。

私がシッキーを認識して11年が経ち、様々な依頼をこなしてきたが1人も死んだ者はいない。

私は神仏との関わりが多く、依頼を受けることがある。

その9割が【護衛依頼】

自衛隊のようなものを持っているのだが、この依頼は本当によく入るのだ。

たまにコーチングを頼まれることもあるようで、自慢話でちょくちょく話してくる。

『困っちゃうよねー！俺が強いばっかりにー(*´Д｀)』みたいな感じで言ってくるのがちょっとうざい(笑)

シッキーが起こした珍事件

私が今までで困った事件を紹介して終わろうと思う。

まず、シッキーの中にも母性、父性が強い子がいる。

そうなってくると自分が気に入ったものを持って帰ってきてしまうのだ。

基本シッキーには1人1室の部屋を与えているのだが、そこで【コレクション】もしくは【飼育】していることがある。

基本的に仕事以外のことは干渉しないのだが、そこで事件は起こったのだ。

霊能者L!RaNaの運気が悪い事件

ある時、やたら体調が悪く、メンタルも急下降。

何やっても上手くいかず、から回る。

そして余計にメンタルがボロボロという悪循環。

ホルモンバランスが崩れる時でもないのに何故？という月があったのだ。

私は自分に何が起こっているのかをシッキーに調べさせた。

調べさせたその日の夕方…

『あのさぁ…怒らんと聞いてくれる…？』と珍しいシッキーからの呼びかけ。

“内容による(笑)話して。”　と伝えると　『怒らんって約束してくれないと話さん！！』　とやや焦り気味。

他のシッキーに　『はよ言え!!!』　と怒られ、話した内容が衝撃すぎたのである。

『俺が集めてたものが逃げ出してた…。』　“何を集めてたん？”

『貧乏神の子供…』

はぁ！？　貧乏神の子供！？

もう私、色々パニック。

まず、貧乏神に子供がいることも驚きな上にそれを飼育できるという事実、それに加えて逃げ出してたということ。

飼育していた者とさっき怒っていた者、2人のシッキーから話を聞くことにした。

貧乏神にも種類があり、特定の条件が揃うと繁殖ではなく、分裂していくということ。

厳密に言うと子供ではないこと。

分裂し、成熟した個体で手のひらサイズ。

仕事で行ったところでたまたま珍しい貧乏神種を見つけ、持って帰ってきた。

世話をしていたら分裂していった。

とのこと。

もう一人のシッキーからも話を聞くと、どうやらその種類は条件が揃い、一度分裂を始めると止まらなくなる種類であること。

条件が揃わない環境下では分裂のスピードが下がること。

本来は上に発見次第、報告する必要がある危険なもの。

しかもそれが逃げ出していることがいかに不味い事態なのかということを聞かされた。

ボスは呆れかえって何も言えないような状態。

一言、『お前達でどうにかしろ。』と言って自室に戻ってしまったとのこと。

シッキー全員を呼び戻し会議が始まる。

最悪の状態を想定し、あらゆる可能性をシュミレーションし、L!RaNaファミリー全員で捜索にあたり1週間で全て発見し、上に引き渡した。

引き渡す前に集め終わった貧乏神を見たが、何が可愛いのか全く理解できなかった。

同じ顔が50体くらい蠢いていて、ちょっと気持ち悪かった。

そして私の健康面、精神面、運気面は無事に戻り、報告を聞き、この珍事件は幕を閉じた。

貧乏神は本来神ではなく、精霊の部類に入る。

※神に近い個体もいるらしい

そして病魔的な側面がある為、放置はできない。

シッキーは比較的しっかりしているが、こういう珍事件を起こすことがあるのだ。

過去には水子霊を育てようとしていたシッキーもいる。

またそれは違う機会に書こうと思う。

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