<実録>言葉の責任―こんなはずじゃなかった!
はじめに
最近増えてきた相談の中で「こんなはずではなかったんです」という言葉を耳にする。
状況を聞くと言ってしまうのは仕方がないと思うが、後悔するのは違うと感じたので記事にしようと考えた。
“覆水盆に返らず”
こぼしてしまった水はもう帰っては来ないのだ。
複数ある相談内容の共通する部分を挙げていく。
相談内容
最近喧嘩が頻発していた。
意見が食い違い、育ってきた環境の違いもあり価値観が全く合わない。
主人の言い分はすごく傲慢で支配的に感じることが多い。
見下されていると感じることが多いから意地になってしまうところもあるのかもしれない。
主人は私に「考え方が甘い」と言う。
“もっとしっかり考えてから口に出せ”と。
この言葉を言われる度に馬鹿にされている気持ちになり、みじめな気持ちになる。
人としても妻としても母としても否定されている気持ちになる。
先日の喧嘩で勢い余って「離婚する!!!」と言い、離婚届を叩きつけた。
今まででも言ったことはあったが、離婚には至っていなかった。
だが今回、主人は「わかった。」と言い、離婚届を役所に提出した。
本当に出すと思っていなかったので慌ててしまい、泣いて引き留めようとしたが聞き入れてはもらえなかった。
私はまだ主人を愛しているし、別れたくはない。
どうすれば良いかわからない。
このまま関係を修復することはできないのか?
霊視内容
喧嘩をすればするほどお互いが頑なになっていき、本音を話すことも許すことも譲ることもできなくなってきていた。
主人を視ると相談者に対して気持ちがないわけではない。
だが関係を続けていくエネルギーがもうなくなっている。
諦めているのだ。
自分の考えを伝えることも相談者の気持ちを汲もうとすることもこの家庭環境を良くすることにも。
“俺が何をしても何も変えられないし、何も変わらない”
だが、運命の流れを視ると復縁は可能だった。
ならば、どうしてこんな気持ちになってしまっているのか?
主な原因は主人の話しを最後まで聞かないことだった。
ここは大きなポイントだ。
ご主人を擁護するつもりも正当化するつもりはないんですよ。
ご主人ももっと本音を見せて向き合うことができていれば変わっていたと私は思います。
人間は“今更”に尻込みしてしまう。
自分から本音を“今更出せない”と思ってしまうとなかなか本音を言い出せなくなってしまいます。
近ければ近いほど意地を張ってしまうものです。
あなたが難しかったようにご主人も本音を出すのが難しかったようなんです。
例えるなら手札を見せる順番を間違えたようなイメージです。
話しを途切られることで間の説明を吹っ飛ばして結論から離してしまう癖ができてしまったのでしょう。
私はそう伝えた。
その上で“だが、相談者には客観的に状況を理解しているのは主人の方だ”とも伝えた。
理解していると私が判断する理由は2つ。
- 主人は相談者の思いを理解しているが相談者は主人の思いを理解していない。
- 相談者の中で“こんなはずじゃなかった”が常習化していること(後悔)
- 主人は後悔はしておらず、納得しているという両者の感情が矛盾していること
まず私は確認した。
今回の件だけでなく主人以外の周囲の方にもにも“思ってないことを言うな”と日常的に指摘や注意をされていませんか?
“私の悪い癖だと昔からよく言われます”との返答。
主人との喧嘩の間でも何度も「離婚する!」と叫んでいる。
されないと踏んで言い放っているのだ。
1は何故起こるのかと言うと主人は私の話しを聞き入れてくれて当然という甘えと相手がそこまで考えて行動しているという考えがないこと。
自分の考えは一般論であり、間違っていないという驕りが甘えと相まって感情的になりすぎてしまう。
その時に『私を愛していないの?』という気持ちが湧いてきて極端なことを言ってしまうように見えた。
冷静さを欠き、焦りが先行し、パニック状態になり無我夢中で叫んでしまう。
だから“こんなはずじゃなかった”と後悔してしまうのだ。
そしてカッとなると周りが見えなくなり無責任な言葉を言い放つ癖を直さなければ何も変わらず堂々巡りになるだけ。
相談者にはまず自分の本当の気持ちを紙に書き整理すること。
主人の気持ちや考えを一切口を挟まずに最後まで聞くことを助言した。
それをまた紙に書くこと。
これをすることによって二人の状態を客観的に整理することができるのだ。
話し合いの中で主人があなたに言ってくることは主人の考えや思いなのであって、あなたを否定しようとしているわけではないということを伝えた。
確かにあなたを責めたり、否定するような言い方をしてくるかもしれないが感情的になってはいけない。
喧嘩は感情的になったら負け確定です。
女性の脳は感情の処理を得意とする為、感情的になりやすい傾向がある。
その為喧嘩になると感情が先走り、そのままぶつけてしまって後悔する女性は多いのだ。
男性は女性よりも論理的に物事を考える傾向があり、感情は極限まで省いて淡々と話してしまう。
そこが相談者は冷たく突き放されているように感じてしまう1つのポイントだろう。
だが、感情脳を持つ女性が理論脳を持つ男性に本当の気持ちを伝えるには徹底してアンガーマネージメント(怒りの管理)をしないとなかなか伝わらないのだ。
どのお客様にも伝えているが、男女間のトラブルは感情的になったら負け。
泣いても喚いても負けが確定。
これは鉄則なのだ。
腹が立っていると相手が言うことを否定したくなるのは人の常。
だが、人は自分が話している時に割って入られると途端に攻撃されていると感じ、好戦的な態度になってしまうことがある。
この相談者の場合、相手の方が口が上手く、日常的に見下されていると感じていれば仕方がないと思う。
ただ今回の目的はあくまでも離婚せずに自分はまだ愛しているということを主人に伝えることである。
離婚しないということはどちらかが譲歩しないと成立しない。
今回主人は離婚するという結論を出した。
表現を変えると終わらせることに納得してしまっている。
その結論を覆すには相談者が態度や言動、思考回路を改めないと覆すことはできない。
“相手を変えたいならまず自分から”と言うでしょ?
まずはそこから始めましょうね!
と伝えて鑑定は終了。
“こんなはずじゃなかった”は通用しない
今回は“覆水盆に返らず”の典型パターン。
口から出た言葉はもう返っては来ない。
自分がそんなつもりで言ったわけではなくても相手の捉え方で意味合いが変わってしまうのは当然のこと。
これが友達や会社の人間にはわかることが、家族や恋人になってしまうとわからなくなってしまうのだ。
男女間の喧嘩は大抵が本音を言えずに溜まりすぎたものに着火し、爆発を起こす。
洋画の爆発シーンを思い出してほしい。
爆発を起こすと色んなものが飛び散り、すごい距離に飛ばされていくこともある。
人が巻き込まれた場合、軽傷か重症かは爆破地点からの距離や位置、爆弾の大きさによって異なる。
喧嘩も同じようなものなのだ。
喧嘩は爆破合戦なのである。
本音を言えずに溜めるのは心に爆弾を作っているのと同じこと。
我慢しすぎてしまうのは地雷を埋めているのと同じこと。
その量が多ければ多いほど爆破してしまうと収拾がつかなくなり、色んなことが許せなくなってしまう。
これが後々に“こんなはずじゃなかった”を生む原因なのだ。
だからこそ喧嘩には冷静さや客観性が必要なのである。
爆破シーンを観て、「すごく綺麗に掃除できたね!」という感想を持つ人はいないだろう。
心の場合にも同じことが言える。
その場からなくなっているだけで無くなったことにはならないのだ。
心に溜まりすぎたものは怒りによって燃やされてしまっていたり、吹っ飛ばされてどこに行ったかわからなくなっているだけ。
だから喧嘩を重ねる内に何に怒っているのかがわからなくなったり、何故イライラするのかわからなくなってしまうという状態になるのである。
大事に思うなら冷静に伝えよう
伝えることは難しい。
人には見えないものを見て代弁する仕事をしている私は常に伝えることに難しさを感じている。
お客様にも家族にも友人にも幸せになってほしい、幸せにしたいという気持ちを忘れないようにしている。
何故なら“幸せにしたい”と思うからこその表現が勝手に口から出てくるのだ。
自分が話したことを10%理解してもらえたら御の字!と思うことが大切。
それは私が例え話を多用する理由であり、表現や話し方を変えてみたりと咀嚼することに繋がっている。
大切な相手だからこそ勘違いされてしまうのはとても悲しい。
幸せになってほしいと願う相手だからこそ自分の気持ちを細分化し、丁寧に伝える努力が必要なのではないかと私は常に感じている。
イメージ的にはひな鳥に親鳥がご飯を食べさせる感覚を持つとやりやすいかもしれない。
まとめ
今回の記事に多く出てきた“覆水盆に返らず”
私はこの言葉が好きなのだ。
後悔先に立たずと意味合いはそんなに変わらないが、こっちの方がしっくりくるのだ。
理由はタロットカードにある。
タロットカードに描かれている水は感情を表している。
感情とは形がなく、どこにでも流れて行ったり、浸透していくことができる。
アーティストの作品に感動できるのは作品に込められたアーティストの感情に自分自身の感情が揺れ動かされているからだ。
その状態を水で考えるとものすごくわかりやすいのだ。
後悔とは人によって持ち方が変わり、全く同じような後悔を持つ人はいない。
でも水なら性質を目で見て知っている人は多いからイメージしやすい。
だから私は後悔先に立たずよりも覆水盆に返らずの方を多用するのだ。
理解してほしいと思うなら話し方を見直すべし
話していてすごく感じることは、主語がない人が多い。
誰が・誰と・どうして・どこで・何をしたのか。
英語の5W1Hがない人があまりにも多すぎる。
これは老若男女関係なく起こっている。
何故こういうことが起こるのかを考えてみると“思考がまとまっていない”のだ。
私は電話占いで顔すら知らないお客様を対応することが多いので困ってしまうのだ。
お客様は当然のように話すが突然登場人物が増えていたりする。
私は意味が理解できないから確認する。
お客様は苛立つ。
私は諦めて霊視で状況を確認し、自分が視えた状況を説明し、ズレている箇所がないか確認する。
正直これが一番の喧嘩の原因なのではないかと感じるのだ。
そもそも伝わっていないという状態。
悩んでいるから冷静に話してはもらえないし、占い師は理解して当然という考えをお客様は持っていることが多い。
家族やパートナーに持っている感覚と似ているのかもしれない。
どれだけ占い師が霊視ができても、家族やパートナーが愛していても何を言っているかわからないことを全力でぶつけられてもわからないのだ。
あなたの心へアクセスするための入り口を作れるのはあなたの言葉だけなのだ。
ちなみに私は電話占いのお客様によく言われるのは「先生と話すと頭がスッキリする!」だ。
私が鑑定で最も大事にしているのはお客様を悩ませているものの現状把握。
それをしっかり時系列に並べてお話しする。
場合によっては4才頃から説明したりするのだ。
お客様の記憶と私の霊視内容が重なり、【自分が今どうして悩んでしまっているのか?】という原点を伝えるのだ。
そこさえ分かれば改善策を出すのは簡単で、お客様は自分で考えて対策するのだ。
お客様ご自身が答えを見つけられる鑑定。
これが私のモットーなのだ。
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