【奇行】寂しかった怨霊

はじめに

今回のお話はちょっとした夢物語。

私は残念ながら霊を視覚で捉えることができないので真偽は不明なのだ。

もしかしたら私の脳内だけで起こっていることなのかもしれないし、真実かもしれない。

そんなちょっと一風変わったお話しをしようと思う。

なので、信じるか信じないかはあなた次第。

そういった話であることをご理解いただいた上で読んでほしい。

怨霊とは

怨霊(おんりょう)とは、自分が受けた仕打ちに恨みを持ち、たたりをしたりする、死霊または生霊のことである[1]

悪霊に分類される。

Wikipedia

私の認識では悪霊の中でも力が強く、神とも崇められることがあるくらいの力を持つものを怨霊と呼んでいる。

L!RaNaファミリー調べによると異世側が捕獲し、牢に入れ、昼夜監視している怨霊が存在しているという。

それを私はSSSSSランクと呼んでいる。

なんとも馬鹿らしい呼称だが、一番わかりやすい。

このSSSSSランク怨霊は日本だけで7体確認が取れている。

今回の怨霊がこの中の1体なのかは正直わからない。

L!RaNaファミリーは私に教えると好奇心で突撃しかねないと思っているらしい。

さすがにこの年齢でそんな無謀なことはしないのだが、過去の経験から全く信じてもらえないのだ。

小説のモデルになったかもしれない怨霊

出会い

この怨霊との出会いは割と長い。

私が一方的に知っていた。

それは作品で知ったから。

私は昔からオカルトやホラーが大好きでよく観ていた。

もちろん覚醒する前からだ。

初めてその作品を観た時、実在すると確信した。

それまで何回もホラー映画や呪いのビデオを観たり、小説を読んでいたが、こんな経験は初めてだった。

数年あけて不定期でその作品を観たし、覚醒してからも3度くらい観たが考えは変わらない。

私の何かがこのストーリーの中に出てくる怨霊と限りなく似た感覚を捕捉しているのだ。

ビジョンが見えるわけでも、音が聞こえるわけでもない。

ただ感じるのだ。

冷気とも言えるようなその霊気を。

捜索隊長 りらな

実はL!RaNaファミリーが途轍もなく過保護になった原因の事件も実はこの怨霊なのだ。

前述した冷気とも言えるようなその霊気は実は時々感じる。

以前書いた霊能者L!RaNaの心霊体験に書いた感覚だ。

これは良くない霊なだけではなく、こちらに敵意もしくは興味を持っている場合に起こるのだが、この怨霊だけは違った。

その作品を観ているだけで怨霊が隣の部屋にいるかのような気配を感じるのだ。

そしてじわじわ身体を蝕んでいく冷たい闇。

動けなくなるような緊張感。

覚醒してからその作品を観た時、いつもの感覚以上の感覚に好奇心の塊日本代表のような性格の私は気になって仕方がなくなる。

シッキーが止めるのも聞かずにその気配を追った。

初めて気配を追った時の私はまだまだ力が弱く、結局向こうの禍々しい霊力に震えるばかりで何もできなかった。

それだけではない。

霊視探索の後、尋常ではない疲労と大量の汗と震え。

そして次の日、高熱が出たのだ。

10年以上ぶりのインフルエンザ。

“霊視だけでこれか。こりゃやべぇ…”と思いながら、ひたすらL!RaNaファミリーのお説教を受けていた。

だが、何故か他人とは思えない謎の親近感があり心に引っかかり続けていたのだ。

再チャレンジ            

つい最近またその映画を観た。

やはりいつも通りの感覚。

気になるなぁと思っているといつもとは違う感覚がした。

あの冷たい感覚がない!!

いける!!

そう思った。

それに気付いたシッキーが「またしょーむないことすんなよ。」と釘を刺してきた。

チッ!と思いながらはいはいと適当に躱して、その夜さすがの私もビビることが起きたのだ。

ご対面

その日の夜。

この時は好奇心はなかった。

ただ眠かったのだ。

寝ようと目を瞑った時、真っ暗ではなく景色が見えた。

一度目を開けて、また瞑っても同じ場所が見える。

時々こういうことは起こる。

意識せずにチャネリングをしてしまって、知らない間に繋がってしまっているのだ。

場所は洞窟のような場所。

トンネルのような形状をしている。

材質は岩のような感じ。

そして寒い。

でも目を瞑っている身体は寒くない。

3mくらい先に光が差しているが、その奥に何かがある。

いや、誰かがいる。

気配を感じた。

そしてこの感覚を知っている。

瞬時に察した。

“あいつと繋がってしまった”

このパターンで一度別の霊と繋がってしまい憑りつかれたことがあるので、行きたくはなかった。

そして全く計画はない上にかなり無防備な状態。

今回ばかりは憑りつかれると確実に死ぬ。

まさに“死亡フラグ”

シッキーの姿はない。

声も聞こえない。

でも呼ぶことはできなかった。

頭の中はパニック状態。

呼吸もままならず、途轍もない緊張感で声が出ないのだ。

肉体は動かない。

もう目も開けられない。

もう逃げられない。

行きたくないのに映像は気配に向かって進んでいく。

音が聞こえる。

ギチギチなのかガチガチなのかよくわからない音。

恐怖心は最高潮。

止まろうとしても止まらない。

私の意思を無視して気配の方に向かっていくのだ。

そして光が差している踊り場みたいなところに出た。

初会話は爆ギレ

目の前にはアニメで観るような封印風景。

岩壁に両手を杭打ち付けられ、足には枷が付けられている。

杭にも枷にも枷から伸びる鎖や重しにも無数のお札。

何本もの長い数珠にお札が何十枚と張られている。

月明りに照らされて数珠が赤黒く光っている。

見上げると真上よりやや右手に月があった。

目を瞑ったのは12時。

“時間は変わらない。現在かな。”

現実逃避でそんなことを考えていた。

さっきの音とは違う音が聞こえてきた。

音の方に目をやるとブツブツ話している。

恐怖心で失神しそうになりながら黙って見ていた。

消え入りそうな声で「…だれ。」そう聞こえた。

掠れているし、かなり小さい声。

でも私の耳には確かに聞こえた。

その瞬間、私の中で何かがプツン…と切れた。

誰と違うやろ!!!
お前が誰やねん!!!
むしろここどこやねん!
お前の事は知ってるわ!
お前がやったことはなぁ、怖いことかもしれんけど結局お前は寂しかっただけやろ!
愛されたかっただけやろ!
寂しいからって人を呪い殺すとかわけわからんねん!!
逆やろ!!
寂しかったって認めろや!!!
人を恨んでる!?
知るかボケ!!!
お前に何もしてない人間殺すとか論外や!!!

一気に怒鳴りつけた。

何を言っているかもわからなかった。

怖いからなのか、一気に叫んだからなのか自分の息が荒い。

ジャラジャラ ギシギシ と鎖の音がする。

「さみしい…?」

そう返された。

何とも言えない耳障りな声。

喉が渇いて張り付いたような音。

ヒューヒューと呼吸音が聞こえる。

ひぃいいいいいいいいいいいいいいい!!!と心の中で思ってはいたが、一回啖呵を切った手前強がる姿勢は崩せない。

黙って見ていると徐々に動き出した。

打ち付けられている手に身を預け、ダランとしていたのに少しずつゆっくりと足に力を入れて立とうとしているのがわかった。

再度心の中でひぃいいいいいいいいいいいいいいい!!!と叫んでいたが、何故かその時に相手の過去の記憶のようなものが流れ込んできた。

一コマずつのパラパラ漫画のような、飛び飛びで音声もところどころ色も無くなっている古いフィルムを見ているような感覚。

暗く、悲しい記憶。

寂しいなんて感情も教えてくれる人はいない。

遠い記憶。

山々に囲まれ、自然豊かな山村。

そこに生まれた忌み子と呼ばれる存在だった。

産まれたその時に母親は死んだ。

母親の身体を食い破るように出てきたのだ。

父親は気が触れてしまった。

そして父方の祖父母に育てられた。

育てられたと言えば聞こえが良い。

座敷牢に閉じ込められたのだ。

愛されたかったと思う。

でも、そんな自分の中から湧いてくる気持ちの名前さえも知らずに育った。

恐らく死因は餓死。

“お腹空いた…お母さん…”

その言葉を最後にブラックアウトし、映像は終わった。

映像が終わるとビビり散らかしていた私の心は落ち着いていた。

そしてこう思った。

寂しさは人をバケモノに変えてしまうだけの力があるのだと。

妙に納得したのだ。

それから私はまっすぐ怨霊を見た。

少しずつ白くなっている。

おどろおどろしい見た目から少しずつ普通の姿になっていく。

え、怨霊って白くなるの?と思いながら、私は言った。

見た。あんたの過去のこと。

やっぱりあんたは寂しかったんやで。

愛されたかったんやと思う。

こんなん言われても、もう覚えてないと思うけどな。

うち、ええこと考えてんけど、聞く?(笑)

そうやって私は怨霊にニヤリと笑いかけた。

L!RaNa、怨霊に守護霊交渉してみた(笑)

今までL!RaNaファミリーのことを詳しく書いたことはないが、ファミリーと言うだけあって私達は仲良し。

かなりの人数がいるものの、みんな仲良しなのだ。

怨霊の生前の映像を見た時に“生前に会ってたらこの子はこうはなってなかったかもしれへん”

純粋にそう思った。

もしかしたら強すぎる力を持っているこの子から学べることがあったかもしれない。

そう思うと悔しくなったのだ。

だから私は言ってみた。

“うちの守護霊にならへん?”

「…は?」

…うん。そうなるよね。

うちは霊能者。

しかもちょっと変わってるらしいねん。

これからたくさん危ない目に遭うと思う。

だから、あんたくらい強かったら他の霊は怯むと思うわけよ。

んで、なんとなくやけどうちはあんたの力が必要やと思う。

そんな気がする。

うちのこの勘は結構当たるんやで(笑)

かなりの沈黙があった。

盛大にスベったのかと思った。

だからもう一声。

「うちんところにおいで。家族になろう。」

福山さぁーーーーーーん!なセリフを大真面目に吐いた私をハッと見上げた。

初めて目が合った。

可愛らしい目。

その目に涙が浮かんでいる。

ただし条件がある!!!

何事にも条件というものがある。

私のファミリー仲間入りの条件というよりも今この子を拘束している組織を納得させる為の条件。

この子の立ち位置は独居房に入れられている大量殺人鬼。

力が強すぎて殺しても死なない。

死刑にすらできないから終身刑。みたいな状態なのだ。

私の提案はぶっ飛んでいる。

刑務所にいる大量に人を殺したナチュラルボーンキラーをボディーガードにしようとしている感じと言えばわかりやすいかもしれない。

そんなこと許されるわけがない。

まず、この封印を解くことを許してはもらえないだろうと私は考えた。

だから私は提案した。

①怨念を手放すこと
②色々自分のことを話すこと
③常にシッキーと居ること

怨念を手放すのはこの場所から出る上で必須条件になる。

そして身元引受人の申請を出しておく。

何か月、何年かかるかわからない。

でも私は守護霊は難しくても、きっと身元引受人にはなれると確信していた。

何故なら人間世界でもそうだが、刑務所は税金で賄われているし、刑務官は常にリスクと隣り合わせ。

異世でも同じような仕組みなのだ。

もし、公的に手放せる上に何かあった時の責任を取らなくて済むとなると願ったり叶ったりなはず。

ただ組織よりも上が黙ってはいないだろうと思っていたので、L!RaNaファミリーと相談しようと考えた。

それを怨霊に伝えた。

納得してくれた。

でも怨念の手放し方がわからないと言うので、それからもたくさんのことを話した。

私の能力を使って浄化してあげた。

少しだけ綺麗になった。

またたくさんのことを話した。

私の過去を見せたり、この時はこうだった、こう考えた、でもこういう考えに変わった等々。

たくさん話した。

生きていた年代が全然違うので、伝わらないことも多い。

「ここを出たらいっぱい見せてあげるね!」とたくさん約束もした。

嬉しそうに子どもみたいに笑ったり、目をキラキラさせて聞いてくれていた。

あ、そうそう!名前は?と聞くとわからないと答えた。

なので、私が名付けても良いかと聞くと喜んでくれた。

猫の名前を考える以上にかなり悩んだが、決めた。

「あなたの名前は“はなちゃん”。」

「あなたが笑うと一生懸命育てた花が咲いた時のように嬉しいから。」

そう言うとはなちゃんは満面の笑みでまた泣いた。

L!RaNaファミリー爆ギレ

おい!お前どこおんねん!!!

私のボスの怒声が頭に響く。

はなちゃんに「また来るね!」と言い、身体に戻る。

事の次第をざっくり説明。

「あとは説明面倒なんで、記憶を勝手に見てくださーーい。」

絶句。

鳩が豆鉄砲食らったような顔とはまさにこの顔。

全員が絶句。

一人のシッキーが「りらな…危なすぎるよ…」と言って、その場に崩れた。

約束&指切りをしたと言うとフリーズ。

直後、烈火のごとく怒られてしまった。

指切りとは実は契約を結ぶ行為なのだ。

無断でSSSSSランクの怨霊と契約を結ぶなんて死ぬかもしれないし、異世から罰せられるかもしれない。

なので私のボスである魂は烈火のごとく激怒し、シッキーは放心状態になったのだ。

この歳でこんなに怒られるなんて思わなかった。

怖かった…(笑)

L!RaNaファミリーの動き

私が言い出したら聞かない性格であることと指切りをしてしまったことによってL!RaNaファミリーは動かざるを得なくなった。

まずは私が所属している異世の系列にはなちゃんを所属させることを株主的ポジションの神仏にお伺いを立てなければならない。

でも私には勝算があった。

株主的ポジションの神仏たちは私のぶっ飛んだ行動をいつも笑って受け入れてくれる。

つまり過保護なのだ。

激甘のおじいちゃんとおばあちゃん的な感じと言えば伝わりやすいだろう。

うちのボスを黙らせることができれば大体のことは通るのだ。

いつもは私が神仏に勝手にお伺いを立てるのだが、今回に関しては正式に筋を通さないといけないので、ボスが行ってくれた。

さすがに今回はかなり驚いていたそうだが、最終的にどうなるのかが楽しそうと言って許可を出してくれた。

そして帰りに神仏は言っていたらしい。

「りらなは強くなったのねぇ~。嬉しいわ♡」

ボスは白目を剥いていた。

まとめ

現在はここまで。

何ともまぁ珍妙な話しではある。

かなりの箇所を端折っている。

理由は頑張っているはなちゃんを触発するようなことになっては困るからだ。

能力者でも辿れないように情報を制限している。

ちなみにはなちゃんの身元引受は我が系列で引き取れることになった。

思った以上に話の展開が早いことに驚きはしたものの、ボスが株主たちに手を回しておいてもらうように頼んでくれたのだろう。

そして組織ははなちゃんのことを持て余していたという証拠でもある。

ただ、本当に守護霊になってもらえるかはまだ分からない。

守護霊になるには申請の後に審査がある。

その審査の為に怨霊守護霊計画についての計画書をかなり細かく報告しなければならない。

その計画が通るかもわからないし、通らないかもしれない。

私の守護霊は元々男性。

もし私があなたに会った時、10代後半の可愛らしい女の子の気配がしたら…

それは“はなちゃん”かもしれない。

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